2016年06月19日

Sonata Nr.5

宣告通り公開いたしますぞえ。


Sonata Nr.5 in C

単一楽章の演奏会ピアノソナタ。
器楽と実用音楽と形式を僕なりに消化した、久々に真面目に創った楽曲です。
前作のNo.4からの流れで僕がアンビエントソナタと呼んでいる一連の作品群のひとつのつもりです。
No.4とこれとまだ見ぬNo.6をつなげてホールで演奏したいものです。

どうも僕は人生の節目節目でソナタを書きたくなるようです。
No.1は高校卒業時、No.2は成人した時、No.3は大学卒業時。
No.4は忙殺されていた社会人生活の中で若干余裕が生まれ創作を再開しようとして最初に生まれた作品。
No.1からNo.3はクラシックや現代音楽を筆頭とする音楽の歴史への憧憬から生まれたわけですが、No.4以降は社会人になってから音楽への思いや捉え方が深化してから創りました。
それはつまり実用音楽という考え方を得、優れた実用音楽に触れるようになってからでした。

さてこのNo.5は前作No.4完成時点で展開部の主要主題が生まれました。
正確にはニ短調の断片はかなり前から温めていたのですがこの主題が形になったのはその時期でした。
当初はこのニ短調の主題を第1主題にと思っていたのですが、アンビエントソナタの考え方からは少々ずれるため新たに第1主題を創りました。
同時に作品のアウトラインはできていたのですが、漠然とし中身が定まらない中、2年もの時間が経過してしまいました。

今回大きな人生の節目となる結婚を機にこれを形にしよう、そして自分の直近の姿としてお披露目しようと強く思い今日に至ります。

今自分が理想としている音楽の姿を強く反映できたと思います。
それは誰にも否定されたくない確固たる個の思想であり、同時に音楽の創作が第三者という存在なくして成立し得らないことを再確認するものでありたいということでした。

序奏はなく呈示部冒頭から現れる「E-G-A♭-G-F-E」が第1主題として楽曲全体を統制しています。
続く0:52より下属調で下降音型「F-E♭-D♭-C」より第2主題となります。
ちなみに友人には第2主題は実にYukiらしいとお墨付きいただきました。
そしてポリフォニックに両主題が奏される小結部を経過し、2:29より前述のニ短調主題による展開部に突入。
呈示部の両主題を少し絡めながら転調を経てクライマックスを構築。
続く再現部では呈示部とは全く違う音楽で再現。
4:27から静寂に包まれたレスタティーヴォ風の第1主題、同主調となった第2主題。
最後に第1主題によるフィナーレを迎え全曲を締めます。

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[BGM]
Retrospect, For Piano
Yuki
Yuki
2015
posted by Lobgesang / Blog at 01:20| 神奈川 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする